THANKS FOR CLAP!
諦めた人への5題 お題提供:追憶の苑様
01:この先には何もないと、知っているでしょう
扉に手をかけ、考える。本当に、開けてしまってもいいのかと。
あの人はいつも言う。この先には何もないって。けれど、本当にそうなのだろうか。
この先には、私の望んでいるものがあるのではないだろうか。
そんな気がしてならないのだ。
だから、私はこの扉を開く。そう決めた。なのに……なのに!
「どうして、開けられないんだろう」
答えは簡単だ。真実を知る勇気が、私にはないから。
本当に、あの人が言ったように。この世界はここで終ってしまっているのだろうか。
「また貴女は……」
いつの間にそこにいたのか。男が、呆れたようにこちらをみてくる。
もとはといえば、貴方のせいではないか。何も私に教えてくれない。だから、私は自分の力で真実を知るしかないのだ。
「貴女は、知っているでしょう? この先には何もないと」
知らない。そんなの知らない。だって、見ていないもの。
男は不適の笑みを浮かべる。
「それとも、確認してみます? 絶望に彩られた、この世界を」
その言葉に、私は首を横に振ってしまう。
嗚呼、同じ事の繰り返し。またあの言葉に負けてしまった。
「さあ、お嬢様。今宵の宴はいかがなさいます?」
わざとらしく、男は頭を垂れる。
「そうね。うんと楽しいものがいいわ」
「……かしこまりました」
何度も、何度も繰り返す。紅い宴の先には、何もないセカイ。
01:この先には何もないと、知っているでしょう
扉に手をかけ、考える。本当に、開けてしまってもいいのかと。
あの人はいつも言う。この先には何もないって。けれど、本当にそうなのだろうか。
この先には、私の望んでいるものがあるのではないだろうか。
そんな気がしてならないのだ。
だから、私はこの扉を開く。そう決めた。なのに……なのに!
「どうして、開けられないんだろう」
答えは簡単だ。真実を知る勇気が、私にはないから。
本当に、あの人が言ったように。この世界はここで終ってしまっているのだろうか。
「また貴女は……」
いつの間にそこにいたのか。男が、呆れたようにこちらをみてくる。
もとはといえば、貴方のせいではないか。何も私に教えてくれない。だから、私は自分の力で真実を知るしかないのだ。
「貴女は、知っているでしょう? この先には何もないと」
知らない。そんなの知らない。だって、見ていないもの。
男は不適の笑みを浮かべる。
「それとも、確認してみます? 絶望に彩られた、この世界を」
その言葉に、私は首を横に振ってしまう。
嗚呼、同じ事の繰り返し。またあの言葉に負けてしまった。
「さあ、お嬢様。今宵の宴はいかがなさいます?」
わざとらしく、男は頭を垂れる。
「そうね。うんと楽しいものがいいわ」
「……かしこまりました」
何度も、何度も繰り返す。紅い宴の先には、何もないセカイ。